はかりなしでできるチョコレートケーキ [お気に入りの本]
もうすぐバレンタインデイですね(^_^)
チョコレートのお菓子というと面倒なテンパリング(温度管理)や道具が必要だと思っていませんか?
ライフスタイルの提案もする「エミーズ」井上絵美さんのレシピはどれも簡単おしゃれそしてとってもおいしいんです!
Part1に紹介されているレシピはすべてカップとスプーンだけで、はかりを必要としません。
覚えやすい配合と、いつでも思い立った時作れるシンプルな材料。
難しいテクニックを必要としない工夫の数々。
基本のふわふわケーキ・シフォンケーキ・タルト・バターケーキ・・・紅茶や木の実を加えたりバリエーションには事欠きません。
Part2ではしっかり計量する伝統的なガトーショコラもちゃんと紹介。
Part3は贈り物にも最適な小さなお菓子。
ショコラやマフィンの数々をかわいいラッピングのお手本とともに紹介します。
写真は、本の表紙にもなっているチョコレートのチーズクリームケーキ。
トヨ型という型を使って作ります。
このほか、重曹とほんの少しのお酢でふわふわに仕上がるマフィンもお薦めです。
「本の花束」の選書活動で、お料理の本を評価する時は、「作ってみる」事が大事になります。
この本の評価をやっていた時は、来る日も来る日もチョコレートケーキを焼いていましたねー、いやはや。
いたずらラッコのロッコ 神沢利子 この世は・・・ [お気に入りの本]
2004年6月、とてもおだやかな昼下がり。
とある閑静な住宅街の一角にある緑の美しい一軒のお宅におじゃましました。
神沢利子さんのご自宅。
この日、私は「本の花束」の巻頭インタビューのため先生のご自宅を訪れたのです。
日の光の注ぐ素敵なリビングに通していただいて、緊張の面持ちで先生のお話をうかがいました。
神沢利子さんと言えば、
「ちびっこカムの冒険」や「くまの子ウーフ」・「フライパンじいさん」・「銀のほのおの国」「むかしむかしおばあちゃんは」「流れのほとり」・・・本当にたくさんの本を書いておられます。
でも私が一番好きなのは・・・
「いたずらラッコのロッコ」
子どもの頃から大ファンでした。
小さかった頃一番好きだった本は?
と聞かれたら絶対にこの本。
ロッコが天の大男のお鍋の星を取りに行く話。
なきむしイルカのカンタとイルカ飛び競技会に参加する話。
ロッコのおじいちゃんのパイプの昔話・・・。
本の手触り・紙のにおい・・・今でも覚えています。
いまでこそおなじみのラッコですが、昭和30年代まったく知られていない生き物でした。
おなかに置いた石に貝をぶつけて食べるしぐさ。
おなかの上の赤ちゃんをクツクツ毛づくろいするしぐさ。
ワカメをクルクル巻きつけて眠るしぐさ。
まだ見たこともない生き物たちのお話に胸をドキドキさせて読みました。
先生は80歳のお誕生日を記念して出版された新しい絵本「鹿よ、おれの兄弟よ」をご自身で読み聞かせてくださって・・・思わず感激で涙。
(というかもう取材の最中から涙をこらえるのに必死で・・・そのくらい憧れの作家でした)
「童話を書くとき大切になさっていることは?」との問いに
「この現実の世界は実にきびしいけれど、それでもこの世はよいものだと、幸せになれる・・・世界が丸ごと入っているようなそんな本」であることだとおっしゃっていました。
本日1月29日。
先生、お誕生日おめでとうございます。
私たち大人は、子どもたちに安心して過ごせる世界を残さなければなりませんよね?!
かけがえのない、大したことのない私 [お気に入りの本]
好きな本に「ぼーっとしようよ養生術」というのがあります。
調子が下降気味になると必ず読み返すようにしている本です。
この本に関しては、またお話したいと思いますが・・・。
その本の著者田中美津さんがウーマンリブ運動の旗手であった事を知りませんでした。
生活クラブの「本の花束」の会議の際、課題として用意された本の中に、この「かけがえのない、たいしたことない私」はありました。
正直、持ち帰るのに若干抵抗がありました。
私には荷が重い本かもって・・・。
ウーマンリブ=70年代に、女性に対する差別や制約をなくそうと、女性解放を唱えた運動。
当時10歳くらいだった私は、なぜかあまりいいイメージで記憶していません。
テレビに映る女性活動家の映像は、やたら先鋭的で、なんかワアワアやってるって感じで。
私たちは、自分で判断しているようで実はそう思わされている事が多い。
テレビで放送される様々な映像の隠された意図に気づかず誘導されていたり。
私にとってのウーマンリブのイメージもそうやって刷り込まれたものだったようです。
仕方なく読み始めたのに・・・とんでもなくおもしろくて。
マルかバツかの硬い枠でなく、マクロな視点から重箱の隅をつつくような卑近な話から、なんでもありでいて暖かい田中美津さんの生き方に、読後ほっとしました。
そして「ありのままの自己を生きるのは一定した人格を生きる事とはおよそ反対の事」という言葉にすごく気楽になりました。
学生時代、恐る恐る踏み込んだ学生運動の流れ。
両親からは決して近寄らないように言われていたのに。
・・・・・。
でもなにかいつもココロがひけてた。
哲学や文学を勉強している友がとうとうと熱っぽく語る言葉に、わかったふりして「そうだよね、うん」なんて言いながら、本当はよくわかってないのに「わからない」って言えない自分。
集会のさなか、今晩のおかずの事を考えて恥ずかしくなったり。
いつの間にか、距離を取り、自分から離れていった。
その友に道で会いそうになると、慌てて気づかないふりをしたり、会ってしまったら作り笑顔で「やあ」なんて、でも目が泳いでたり・・・。
年を重ねて、ようやく分からないことを「わからない」と言えるようになりました。
そして、ココロがカラダが「何か変だ。どうもおかしい。」と思うことに、ちょっぴりアクションする事は、ミーハーでも日和見でもないって・・・ようやく思えるようになったんです。
エコって言いながら、夜いつまでも電気つけて起きてるの・・・なんて事たくさんです。
今夜のおかずに悩み、日本の行く末をちょっと心配し、ケーキバイキングが好きで、でも食料の自給率が気になり・・・。
それは矛盾してるんじゃなくて、「やれることはちょっとやってみようかな」って事でいいよね。
「何から何までちゃんとやれないとダメ」って思ったら、「やれない時」が後ろめたくなってしまう。
みんなが、少しずつできることを出し合えば、それは「すごく完璧にやってる人1人分」より大きい・・・でしょ?
たいしたことない私たち。
でもみんなでほんの一歩ずつ踏み出せば、それはかけがえのない流れになっていくのではないでしょうか?
明日、東中野のポレポレに「六ヶ所村ラプソティー」を見に行ってきます。
おうちで居酒屋 [お気に入りの本]
・・・「じゃあ、とりあえずぅ、ゆり根梅肉あえ。 それからおつくりはカツオのたたきで、焼きものは米ナスの田楽、煮物はとうがんのカニあんかけ・・・しめは、鯛茶。 あらデザートもあるの? うーんじゃあ、かぼちゃのスフレで!」
・・・なんて、頼みたくなる。
お品書きを眺めていると、難しそう。
でも実はレシピは簡単なものが多い。
手順が「一・二・三・四」で終わるものがほとんど。
ちょっと食事作りがマンネリになってきたころ、気分を変えて楽しむのにいいね。
春夏秋冬使えるレシピがあり、季節は問わない。
お店のメニュー構成や栄養指導を担当する著者だけあって、お品書きと写真が実においしそうなんです。
居酒屋さんのようにお酒を飲みつつ1品ずつ出てきて欲しい。
何のことはない「焼いただけのレンコン」「焼いただけの筍」であっても、本当においしそうだから不思議。
お酒が飲めるのって羨ましいと思う。
飲めないと「作るの1時間」でも「食べるの10分」って事に。
サビシイヨー。
この本をもとに夏に作った特製ゴーヤちゃんぷるはとってもおいしかった。
それまで何度もチャレンジしてどうしてもおいしく作れなかったのだけど、豆腐とゴーヤと卵・・・それにたっぷりの鰹節。
シンプルな味付けのおかげでゴーヤのおいしさが良く分かった一品でした。
今月の「本の花束」に載っているお気に入りをもう1冊紹介しました。
注文用紙を出しちゃった方も、ネット申込みで本も申し込めるようになってます(^_^)
東京待ち合わせ案内 [お気に入りの本]
生活クラブの本のカタログ「本の花束」。
選書メンバーを卒業して、今は毎月届くこの「本の花束」をとても楽しみにしています。
読んでみたくなる本がたくさんあって、毎回困るの(笑)
そんな中、今回の「本の花束」の中にとっても気になる本があって、いち早く手にしました。
「東京待ち合わせ案内」
-大切な誰かを待つために-
東京で人と待ち合わせをしたり、空いた時間を過ごすための、とっておきの場所100選。
東京・新宿・池袋などのターミナル駅のある街や、渋谷・銀座の喫茶店、本屋さん、小さなギャラリー。
地図のほかに地下鉄からの出口番号も案内されていて、遠くから来た人にもわかりやすくなっています。
羽田空港や成田空港の待ち合わせ場所の目印も便利です。
落ち着いたホテルのロビー、駅の近くの美術館や博物館。
待っている時間さえも豊かになるような場所を探してみませんか。
合間に挟まれているエッセイもいい雰囲気で、楽しく読めます。(小)
<本の花束2月号 「暮らしをひらく」ページから>
↑最後の「(小)」は、紹介文を書いているメンバーの署名です。
書くかたによって、必ずどこかその人らしいところが見えて嬉しくなります。
少しこぶりの本です。
お出かけのお供にもちょうどいいですね。
さっそく、この本の中に紹介されていた素敵な喫茶店に行って来ました。
創業は、昭和11年というレンガ造りの落ち着いたお店。
銀座トリコロール本店。
誰かと待ち合わせしなくても行ける場所だけど、「誰かを待つ」から特別な空間に感じるし、「空いた時間」だから心ゆくまでのんびりできる・・・。
また素敵な本に出会ってしまいました。
↑「本の花束」の事務局様、すっかり引用しちゃってごめんなさい。
「189種 圧力なべクッキング」再び [お気に入りの本]
生活クラブ生協の本のカタログ「本の花束」今月号に、この本が紹介されています。
アンコール特集といって、以前の取り組みで反響のあったものを再度取り組む企画です。
現在の選書メンバーの方が、再考して書いてくださっています。
私のバイブルと言ってもいい本。
↓前回の紹介文はこちらです。
http://blog.so-net.ne.jp/bioramamahome/2006-10-30
ちょっと変わった圧力鍋レシピを紹介できるのもこの本のおかげ。
材料別の加熱目安時間(巻末)がとても詳しいので、いろいろ自分で応用できるからです。
本に載っているレシピしか作れなかったら、レパートリーが限定されてしまいますよね。
応用力のある本は他にあまりないかもしれません。
「本の花束」で本を買うと市価の1割引ですし、直接手元に届きます。
え?ブックオ○で買うほうが安い?
いえいえ買って読んですぐブックオ○に流れてしまうような本じゃないのです。
「本の花束」は、「手元においておきたい本」を紹介しています(^_^)
我々はどこへ行くのか [お気に入りの本]
「NHKスペシャル」と言えば、NHKの看板番組。
この企画制作に17年間かかわり150本もの番組を制作、国内外で多くの賞を受けた番組プロデューサー川良(かわら)さんが、ドキュメンタリストとして発信した1冊が昨年出版されました。
「番組」は「ニュース」と違い情報を物語としてまとめていきます。
題材を選ぶ時から始まり、事実をリポートしてその裏に隠された真実を掘り起こし、その出来事が今までの世界の歴史とどう関わっているのか常に念頭に置きながら番組は構成されていきます。
製作の裏話・・・なんて言葉でくくれそうもないほど、その過程は、おごらず謙虚でいて壮絶です。
不祥事・受信料の不払い・・・NHKは、揺れているように思います。
でも私たちにとって必要な良識を保持し続けようとしているメディアは他にあるのでしょうか?
テンションの高い報道に、感情的なアクションで反応するのに、すぐ忘れてしまう・・・私。
溢れるほどの情報にかえって仮想世界かのような錯覚してしまう・・・自分。
一時テレビを排除して来ました・・・。でも、ちょっと考えが変わりました。
背筋が凍り、涙し、驚愕し、最後は正座して読んでいました。
歴史の授業が、情報の切り貼りでなく、このドキュメンタリーのように「そして私たちはどこへ向かえばいいのか・・・・」と問う形であれば、もっと私たちは「今」が見えるようになるのではないでしょうか?
10年の歳月と膨大な資料の再考を経て書かれた1冊です。
あなたを消耗させるのは、どんな人ですか? [お気に入りの本]
思い浮かぶ人がいますか?
その人と話をした後、どんな気分になりますか?
あせる・暗くなる・混乱する・・・?
話が正しいかではなく、事実として相手の力を奪ってしまうことが問題。
本当の気づきを促してくれる助言と、ただ落ち込んで終わるだけの小言をしっかり聞き分けてください。
どうしても答えが出ない時は、正しいかどうかではなく今の自分は何を欲してるのかで、元気になる決断をする。
「やる気にブレーキをかける人」「勇気を嘲笑する人」「根気を萎えさせてしまう人」は、あなたの前に何をつくりだしていますか?
あなたの中にもそんなゾンビはいませんか?
自分だけの「答え」を見つけ出すための本。
コーチングとは、「これが正解」という、誰にでも共通するような答えを、その道の専門家が提示するものではありません。
一人一人の個性や、その個性から発せられる考え方をベースにして、その人の持っている力を引き出すものです 。
「コーチングとは何か」とか「コーチングの効果」を解説する本はいろいろ出ていますね。
でも実際欲しいのは私をコーチしてくれる人でしょ?
この本は自分のコーチとなる本です。
人生を構成する大きな10の要素(「お金」「人間関係」「時間管理」「学習」「健康」「家族」「未来」「遊び」「仕事」「老後」 )に分け99の設問が用意されています。
今の関心事に合わせて、どこからでもアプローチできます。
まずは、設問に対して自分なりの答えを出す。
本をめくり著者の書く助言、さらなる質問に曖昧模糊としていた自分の考えがだんだんはっきりしていきます。
来年はもっと自分のために生きてみよう。
え、今でもじゅうぶん自分本位だって?
いいの、いいのー(^_^)
復活の日 [お気に入りの本]
ウィルスによって死滅した人類。
残るのは低温に守られた南極のわずかな人々だけ。
南極に向かう2隻の潜水艦。
うち一隻には感染者の報告が・・・。
残りの艦は、その一隻を撃墜することに・・・。
ウィルスによってあっという間に町が廃墟になっていく様が「SF」とは思えず怖かった。
小松左京さんは本当にすごい人です。
本を読んだのはもう30年も前。
映画にもなっているので上記のシーンが本の中にあったか定かでないのですが。
ごぶさたしておりました、ビオラママです。
昔から「はやり物が苦手」。
クラスでみんながキャーキャーやっていると、かえって興味なくなるというアマノジャクさんでした。
ところが、かかりました「ノロウィルス」。
次々と家族がかかり、後残るは夫と次男だけ。
数個のウィルスでも感染するとか・・・。
大人ですから、じっと嵐が過ぎるのを待ちましたが、本当すさまじく強烈でした!
皆さんも注意してくださいね。
3日で、2キロも体重が減りました。
本当に、おなかの中がすっからかんになってしまうのです。
状態はよくなっても、なかなか食欲が出なくて、今ようやく少しずつ体によさそ
うなものを食べてます。
という事でブログの更新もちょっとお休みしておりました。
本日あたりからまた少しずつアップするつもりです。
具合が悪いピークの時、思い出したのが
上記の小松左京「復活の日」。
怖いです。恐ろしいです。人間は謙虚にならなきゃって思います。
有元家のおせち25品 [お気に入りの本]
作って作ってますますファンになった一冊。
昔は頑張って品数作っていたけれど、くたびれ果てるわりに家族に不人気。
一度買った市販の豪華絢爛お節セットは、パット見きれい。
でもいざ食べる段になったら・・・「食べたいものがない・・・ね」
フードマイレージを考えても、このお重の中身はいったい地球を何周するのか・・・とため息。
でも「お節はおいしくない」のではなく、「おいしく作ってない」だけだった!
家族よ、長い間ごめん!
有元家のおせちは、伊達巻や数の子などおなじみのものに、中国の吉事の席の料理や普段用にも使えるレシピを加えた25品。
そのどれもがおいしく、味にも食感にもメリハリがあり飽きる事がありません。
たとえば、
「田作り」一つ取っても、有元さんのレシピはピリ辛「止まらないおいしさ」
作り立てをつまんでいるうちに、なくなりそうに。
暮れだけでなくゴマメを取り組んで欲しいほど。
形がかわいい「伊達巻」も自分で作れば、だしの効いた上品な味。
黒豆はシロップごといただける甘さ控えめ、食後のデザートとしても活躍。
手を抜かずきっちり作れば「紅白なます」も実においしい。
おいしいおせちにはコツがあります。
調理の方法はもちろん、冷凍可能な手間かかるものは早めに作っておくなど、段取りにも成功の秘訣があります。
そして出る端材も別のおいしい1品に仕上がり、有元さんの本には本当に無駄がありません。
1年の終わりに作る。
1年の初めに家族で囲む。
おせちには和食の基本の全てがあります。
保存版です。
「本の花束」で扱う本は、実際に紙面に載る何ヶ月も前に検討準備されます。
組合員の方の手元に本が届く頃が季節に合っていないといけないですよね。
だから、夏休み中に「鍋料理」の本や「おせち」の本を検討しなければならなかったり、まだ寒い早春に、「冷たいデザート」の本を検討をしたりします。
そうやって、選んだ本のうち、反響が良かった本はアンコール特集として次の年も掲載されます。
この本は、3年連続で掲載された優等生。
「おせち」と言えばコレ。イチオシです。