我々はどこへ行くのか [お気に入りの本]
「NHKスペシャル」と言えば、NHKの看板番組。
この企画制作に17年間かかわり150本もの番組を制作、国内外で多くの賞を受けた番組プロデューサー川良(かわら)さんが、ドキュメンタリストとして発信した1冊が昨年出版されました。
「番組」は「ニュース」と違い情報を物語としてまとめていきます。
題材を選ぶ時から始まり、事実をリポートしてその裏に隠された真実を掘り起こし、その出来事が今までの世界の歴史とどう関わっているのか常に念頭に置きながら番組は構成されていきます。
製作の裏話・・・なんて言葉でくくれそうもないほど、その過程は、おごらず謙虚でいて壮絶です。
不祥事・受信料の不払い・・・NHKは、揺れているように思います。
でも私たちにとって必要な良識を保持し続けようとしているメディアは他にあるのでしょうか?
テンションの高い報道に、感情的なアクションで反応するのに、すぐ忘れてしまう・・・私。
溢れるほどの情報にかえって仮想世界かのような錯覚してしまう・・・自分。
一時テレビを排除して来ました・・・。でも、ちょっと考えが変わりました。
背筋が凍り、涙し、驚愕し、最後は正座して読んでいました。
歴史の授業が、情報の切り貼りでなく、このドキュメンタリーのように「そして私たちはどこへ向かえばいいのか・・・・」と問う形であれば、もっと私たちは「今」が見えるようになるのではないでしょうか?
10年の歳月と膨大な資料の再考を経て書かれた1冊です。
えー、自分でコメントつけます、ビオラママです。
新年最初なので、昨年出会った「イチオシ」ベストスリーの中の1冊を紹介しました。
(「イチオシ」なのに「ベストスリー」とはこれいかに・・・。)
読んだ息子が、「母さんが、驚愕したってのしかわからないよぉ」と笑ってました。
ホントだ、前置きと感想だけで、具体的な中身がないね。
でも、よくぞこの1冊にここまで盛り込めたと思うくらい内容が濃いいし分野は多岐にわたるし・・・うまくまとめられなかったんだもん。
余裕があったら、後で加筆するかもしれません。
スイマセン!
by ビオラママ (2007-01-05 21:54)